これでもかというほど性癖と呪詛を込めた『パワハラ人妻上司』シリーズも、ついにスピンオフがリリースされ本当に終幕となった。
総監督氏からスピンオフの話が出たときは正直なかなかいいアイデアが出ず、新キャラをギャルにしましょうというのも総監督氏のアイデアだったことをよく記憶している。
ぶっちゃけ、ギャルという人種は私のような小心者のオタクには恐怖の存在でしかなく、大体マウントの餌食にされるか、動物園にいる変わった生き物のような扱いを受けるか、見向きもされないかのどれかだった。
なのでギャルという生き物に対する解像度にちと不安があるが、直前に別案件でギャルにエロいことをする作品に(しかもネームは他の方が対応済みだった)携わることができたのが救いだったと思う。
ストーリーに関しては、一貫して黒澤(竿役)がパワハラを受けて復讐を企てるというものにした。
芳佳(黒髪ロングの方)は怒鳴り散らかす、物を投げるなどいわゆる昭和型のパワハラだったのに対し、麻美(ギャルの方)は距離感がバグってデリカシーがない、チャットツールで晒すなど令和型パワハラを意識した。
というのも、前職(ブラックCATV局)では全員が入らなければいけないライングループがたくさんあって、そのせいでたった3ヶ月しかいなかったのに嫌な思い出がある。
(てか、世の常識として職場の人とラインを交換するのはあまりよろしくないらしい。私はライン交換が当たり前な職場にしかいたことがない。)
一番嫌だったライングループは「日報」というグループだ。
上司(ただ勤続年数が長いから責任だけ押し付けられた可哀想な人)の3人がその日にあったことを社長に報告するためのグループで、毎日長文が投稿されていた。
1人は来客1人1人の対応ログを箇条書きしたものを投稿し、もう1人は取材の記録と若干自分の政治思想を投稿していたが、残りの1人は麻美のように晒し上げを行っていた。
当然のように入ってすぐの私と同期はそのグループで、休みだろうと関係なしにフルボッコにされた。(私はまだマシな方で、主に同期の「Uくん」は目をつけられていて毎日ちょっとしたやらかしなどを事細かに晒されていた)
その中でも一番嫌だったのは、私が散々練習して撮影当日を迎えて編集まで対応した映像に対してクレームがあったと、代休の日に晒されたことだ。晒し行為をやる上司もクレームがあるまでは完成物を見て「よく頑張った方じゃない?」と肩を持ってくれていたので余計ショックだった。
(練習していた時も撮影当日も、既に私の体は自律神経失調症と不安障害でダメになっていたので、その状態で働くということはろくな判断力がなくて視聴者に迷惑をかけたことは認める)
言うまでも無いが、それから間も無くして私は「休職したい」と言って会社を去った。
(前前作のページに書いたが、実際退職するまでそれからまた1ヶ月以上も浪費した)
おかげさまで、一般企業では到底働けない体(というか頭?)になってしまった。体調最優先で日々過ごさなければいけない状態なので、多分勤め人時代より健康状態自体は良くなったが、その分金銭的にはヒヤヒヤしながら過ごさなければならない。
他にも色々あったので、ワンチャン労基に言えば慰謝料的なものがもらえるのではないかとたまに魔が刺す瞬間もある。
というわけで、なるべく一般性癖の人向けにと思い優しめに作ったつもりのスピンオフだったが、当時のヘイトをちょいちょい思い出し、他制作陣にわがままを言って後から腹パンシーンをねじ込むなどという蛮行に及んでしまった。
てか、前作、前前作を良いと思った人がスピンオフを買うんだからある意味そこは読者さんに対する信頼である。(苦しい言い訳)
是非彼女の変態性が開花するのを楽しんでほしい。
芳佳との違いを出すことにもこだわったので、そこもぜひ考察するくらい見返して欲しい。
