■■概要■■
京都府舞鶴市の2軒長屋の空き家を個人で借り上げ、地域住民が自由に使える創作工房兼シェアハウスとして運営。3Dプリンタなどの工作設備を備え、ものづくりを介した地域のコミュニティスペースとして機能している。同時に、住居をシェアすることで住民の家賃コストを下げ、浮いたお金を移動費等に充てられる仕組みをつくった。
■■背景■■
大学院修了後、ひょんなことから移住することになった京都府舞鶴市。デザイン学・居住環境学を学んだ自分にとって、いくつかの仮説を立てた。
●地方にはデザイナーやクリエイターが少なく、交流の場が不足している。
→ 共同で利用できる工作スペースがあれば、創作のモチベーションが高まり、人の流れが生まれるのではないか?
●地方は新しい情報が入りづらく、クリエイターは能動的に移動し、インプットを増やす必要がある。
→ 住居をシェアし、家賃コストを下げることで、浮いた資金を移動費に充てる仕組みがあれば、その課題を解決できるのではないか?
●地域に人を呼び込むには、移住しやすい環境が必要。
→ シェアハウスの形態なら、移住のハードルを下げ、地域内に新たな人の流れを生むのではないか?
このような仮説のもと、自分自身が過ごしてきて居心地よかった「共に創る環境」をつくりだそうと思い、このプロジェクトを立ち上げた。
■■活動■■
築年数不明の空き家を改修し、クリエイターが集える場へと再生。改修作業の一部はワークショップ形式で実施し、地元の高校生が参加する空き家活用の学びの場としても活用した。
また、以下のような活動を通じて、クリエイターの創作活動と地域のつながりを促進した。
・月に数回の開放日を設定し、地域住民のものづくり相談の場として提供。
・作家を2週間程度滞在させ、ミニアーティスインレジデンスを実施。
・展示会や朗読劇などのイベントを開催し、創作活動の発信拠点として機能。
このプロジェクトは、自身の課題意識と仮説から生まれたものだが、結果として同じような悩みを持つクリエイターたちが集まり、地方でも創作し続けられる環境を築くことができた。