「年賀はがき3万枚。未達なら即・閉局――」亡き父の後を継ぎ、田舎の「星野郵便局」局長を務める森田誠一郎のもとに届いた絶望の通知。昨年の実績はわずか三千枚。どう考えても達成困難なノルマを前に立ちすくむ誠一郎だったが、父が残した大切な場所を諦めるわけにはいかない。「やれるだけやってみるばい」――その決意に応えるように集まったのは、一癖も二癖もある仲間たちだった。 驚異の聴覚を持つ元ピアニスト、舌先で物を当てる謎のフリーター、手持ちで重さが解るベテラン職員、そして雨を呼ぶ高校生。SNSの炎上、密売組織との遭遇、そして襲い来る大雨警報――!
“敗戦処理”のピッチャーから始まった、奇跡と絆の逆転ストーリー。