仄昏(ほのぐら)い車窓は
半透過の鏡
冷めた眼を映す
軌条(レール)に沿って
流れて去るネオンサイン
相も変わらず
嗚呼、
今夜はやけに風が強い様を
呆(ぼう)として眺める
嗚呼、
何時迄(いつまで)
斯(こ)うして揺られて居て良いのか
眼を閉じて自嘲(ほほえ)む
走る
空虚を乗せて
走る
空洞を越えて
走る
夜の果てまで
走る
ユメの集う 其の街まで
薄暗い顔が
寿司詰めの対向車輌
擦れ違う多数派(マジョリティ)
軌条(レール)に沿って
流れて往くのは
僕の生計(かせぎ)への路
嗚呼、
乗客は疎(まば)らだ
此の夜こそが僕らの住処という
嗚呼、
何処迄
斯うして生き続けるのか
眼を閉じて揺蕩(たゆた)う
走る
空疎抱えて
走る
空想湛(たた)えて
走る
夜の果てまで
走る
ユメの集う 其の街まで
空虚を乗せて
走る
空洞を越えて
走る
夜の果てまで
走る
ユメの集う 其の街まで