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2017年制作

テーマは、"洋服も和服も綺麗に着こなすマネキン”。 一般的にマネキンは、洋服をより美しく格好よく見せるため、実際の日本人の平均身長よりも高く、スレンダーな体型に作られている。そのため、和服を着せると丈が合わなかったり、くびれがありすぎて帯が締めづらいという難点があった。 そこで、和服専用のマネキンをつくりたいと考えた。オリンピックも近く、外国人観光客が年々増えるなかで、日本の”和”の趣、大和撫子のようなしとやかさや美しさを表現したマネキンがあったら面白いのではないかということで、一般的なマネキンよりも身長を低くしたり、胸や腰などの凹凸も極力控えめにしたりするなど、機能面での工夫を凝らした。 また、ポーズは昔の美人画などを参考に、しなを作ったポーズで、全体的にやわらかいラインになるよう意識した。 しかし、市場の需要としては洋服を着せることの方が多いため、洋服を着せても違和感のないかたちにしなければならなかった。 和服と洋服という全く異なるスタイルの衣服を、どちらも格好良く着こなせるようにバランスをとるのはとても難しかったが、苦労した甲斐があり、自社の展示会に出品した際に非常に高い評価をいただき、商品化が決定した。 現在は着物店などのショーウィンドウに飾られているとのこと。