一番大変だったのは、何十回と国際会館を会場に使用していたのがスケジュール的に不可能になり、みやこめっせに移動した事。
地上入場は3階へ代わり、貸切では無く他階で他催事があり、国際会館横のホテルでの昼食を展示会場内で摂ることに…あらゆる全ての配置を一から計画する事になった。
新会場の担当者とは特に連絡を密に取り、コミュニケーションも図った。自身が一番若いのに現場を仕切るのは中々難しかったが、全てを行おうとせず経験が深い人には権限を持って指示して貰うようお願いした。
また、弊社にCADは無くイラレで図面を書いていたが、無駄に時間が掛かっていた為、手書きも取り入れ、施行業者に頼ってみた。
前任者は何もかも1人で行う人だった。ただ、実際は指示通りになっていない事も多く、影で動く人が居たからこそ成り立っていた所もあった。例えば、搬入トラックの時間や順序までスケジュール立てていたが、実際は搬入担当者の采配により進行していた為、私は搬入の全権を担当者へ改めて依頼した。間口を広げる(関わる人を多くする)とまとめるのが大変にはなるが、やらされ感が無くなり、責任を持って進行して貰える様になった。
また、会場の変更で「何となく」「いつもそうだから」としていた種々の内容を取捨選択が出来た事は後に役立った。
壁1枚、椅子1つさえない会場の準備はとてつもなく大変だったが、紙に書いた物が立体的に造られ、会場が出来上がってゆくのはとても嬉しい経験だった。