華やいだ表層 濃い装飾
何も無い絵を 額で縁取る
繕った体裁 無い表情
背の語る思考 意図が解らない
失った感性 傍観者
込めた愛希望 何も届かない
疑った眼界 想定外
知らずのうちに 息が苦しい
真実 映した鏡面が
この世界の正体を暴く
色の無い世界とは相容れない
独り光る 僕の想い
瞳に映った幻像が
嘘じゃないと惨状を嗤う
僕が迷い込んだ裏からは
今でも逃げられなくて
僕が偽者なのだと云うなら
僕の描いた聲が白むなら
胸の奥底 輝く原色よ
どうかいっそ濁ってくれ
鏡よ鏡 世界で一番
酷く惨めな愚者は僕だろう
瞳に映る世界で僕が唯一
狂っているんだって
知った
傾いた鏡面 正反対
込めた命も 一語に果てる
愛情や感傷 詠ったって
色は掠れて 共に黒ずむ
真実 映した鏡面が
怖くなって目を背いてしまう
この世界の正体も知らず
独り叫ぶ 僕の想い
鏡に映った現実が
夢じゃないと心傷を抉る
僕に染みて付いた色はまだ
今でも癒えないままで
僕が偽者なのだと云うなら
僕の紡いだ聲が暗むなら
胸の奥底 彩る原色を
どうかいっそ奪ってくれ
鏡よ鏡 世界を唯一
飾り彩る馬鹿は僕だけさ
瞳に映る世界は僕以外全部
空っぽなんだって
嘘が正しい もう解らないや
寄る辺なく泣いた三原色
終わらせる事なんて出来ない様
泣き叫んで待ったって
踊る喜怒哀楽の感情も
身を焦がす愛も信念も
込めた命も 僕の本当の聲も
全部無駄になって
散った
どうか
僕が偽物なのだと云うなら