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「山ぎは少し明かりて」第9回

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「山ぎは少し明かりて」第9回-1
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制作ノート
制作について

婚礼の日、花嫁の目に映っているのは、悲しみに満ちたある人物。
その人物と悲しみを静かに共有しつつも、花嫁は歩んでいく。そんな場面です。横顔の表情にはかなり気を遣いました。
作中、花嫁衣装が「黒留袖」と描写されていましたが、現在黒留袖は既婚者の礼装で、帯は二重太鼓に結ぶとされています。戦後すぐまでは花嫁衣装とすることもあったようでしたが、では帯の結び方をどうしたものかと悩みました。
戦前から戦後の古い写真や、近い時代の和装の本などの資料を探してこの結び方にたどり着き、作家さんに了承いただいてから制作を始めました。
家族が着付けているだろうと想像し、帯や髪形は現代の婚礼写真よりも少し柔らかい、素朴な雰囲気になるよう描いています。

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