一枚絵のイラストに生命を吹き込むべく、髪の毛のゆらめきや体の動きをパペットツールを使用したりレイヤー分けを駆使して実現していく中で、今回は目のまばたきに挑戦した。
まばたきは目のみをレイヤーで切り分けることはもちろんのこと、目のパーツをパペットピンでうまく歪ませていくことで形を整えながら目を閉じる動作を作っていく。逆の操作も行い目を開いていくことでまばたきとしての一連の動作が完了するのだが、肝心なのは速度の変化だった。
徐々に閉じて、一瞬だけ閉じてまたすぐ開くという人間的なまばたきの動きは、イーズのグラフをうまく調整することで実現。イーズインで閉じていき、イーズアウトですぐに開く。きれいな髪のゆらめきとまばたきを組み合わせることで、アニメーションの可能性を広げることができた。