きっかけはVTuberさんに猫花りんさんにデビュー配信の出演を依頼されたことでした。りんさんという方はギャルを歌う割には意外と念入りな準備ができる真面目系の人でございまして、逆凸配信ということでそれ用のディスコードサーバーを作って招待していただきました。そこでふと出演者の面々を眺めてみますと皆さまかなり立派な配信者さまをしておりまして、私一人だけがしがない動画編集者なわけであります。これでも小生寝起きのねこ、動画編集を本業としているわけでありますから当然配信を盛り上げる術など心得ているはずもございません。となるとこれはもう動画編集者としてできることをやろうか、と私の中で結論を出し、本動画「Rin Hyoka Vtuber debut celeblate PV」を制作するに至った次第でございます。
まず手始めにBGMを選ぶところから開始しました。PVというのは装飾を意味するビデオグラフィックス以外は、基本的に下準備であるBGMがないと成り立ちません。そこで私の持っている音源などを漁ってみましたが特にこれと言ってふさわしいものもありませなんだので困った時のNCSから何かよさげな音源は無いかと私の好きなアーティストさんから紐づけて検索を書けた結果。"Laszlo - Don't Look Down [NCS Release]"を採用するに至りました。決定打となったのは何よりもタイトル。「Don't Look Down(下を向くな)」というタイトルはまさにこれからVTuberとして活躍していかれる彼女にふさわしいメッセージだと思い、私としても思い入れのある楽曲の一つとなりました。
BGMが決まりましたらいよいよ本番、動画編集者の腕の見せ所ともいいます。とは言ったものの一つ問題がございまして、それが私が普段から作る動画の雰囲気とりんさんの雰囲気が絶望的にそぐわないという、存外でかい問題が目の前にはあったわけでございます。いやー高嶺の花って奴ですねー(適当)。この手の動画を作るときの私は何かとサイバーチックなモノを作りがちでして。そして今回の音源はとにかく疾走感がすごい! てなわけで、りんさんの配信に雰囲気を合わせるのは諦めてもうねこさん節全開で動画を編集していこうという風に決定。とは言ったもののそれでりんさんの立ち絵を破壊してしまうのは創作者として論外でございますから何とかできないもんかと思って思いついたのが立ち絵。以前スケジュール表を作った縁がございましたからそれのVTuberバージョンを作ってあげるよ! と口先三寸、手も八丁、てな具合で無事に美少女になったりんさんの立ち絵をゲット。しめしめ、この立ち絵とカラーリングで好き放題してやんぜぇ! と気分はさながらエロ同人の竿役。まあそんな感じで私のサイバーの雰囲気とりんさんの立ち絵のカラーをうまい具合に融合させた動画を作ろうとそれとなく青写真を頭の中で描きながら編集ソフトとにらめっこしていました。
まさかの挫折、とタイトルを打ってみる。青写真とのたまったものの実をいうと結構行き当たりばったりでモノをつくっていたので実際この挫折は予測可能回避不可能というやつでございました。加えてこの時すでにデビュー配信前夜ということもあって徹夜の覚悟で作業に臨むことに。そこでやったのはひたすら他の人の動画を見てみる事。現実逃避に見えて実はこれ、技術をパクるという点においてはかなーり有効です。元々のコンセプトとして音楽のサビに入るまでは顔をなるべく映さないようにしようという演出を考えてはいたのですが、私の部分的描写の知識が恐ろしく皆無ございましたが故にだいたい2カットはさむと、もうネタがすっからかんなわけでございます。となるとじゃあ顔をぐるぐる線とかで隠して何か自分にできる演出をしてみるのはどうかな? と思い立ったが吉日。「ドーナツホール」の新PVが話題になっておりましたので天邪鬼ねこさん、旧PVの方をじっくり見て何か盗める技術が無いかを思案してみることにしました。実際、これをそのままパク…オマージュすることで何とかシーンを持たせることに成功。顔を隠しながら立ち絵の全体を見せる演出が生まれ、その後はサイバーに戻ったねこさんの動画演出がくどい程炸裂することになりました。ほかにも動画を作るなら何か小ネタを一つか二つ挟もうじゃないか、ということでn次創作「オーバーマインド」の精神にのっとり小ネタをかますことに。元々、りんさんのVTuberの挨拶として「見た目は白ギャル、黙れば美人、喋る姿はさも芸人」という文言を思案していたようなのでじゃあこれ英語にして演出すれば面白くね? っていうノリで翻訳アンド使用。"Looks girly, Standing beauty, Someone called like the Comedy"って感じの押韻、いわゆるラップみたいな翻訳をした気がします。とはいえニュアンスだけを取って翻訳したのでより正確には翻訳というより翻案に近いのかなぁと思いつつ、まあええやろの精神で採用しました。意味としては「見た目はギャル、立ち姿は美人、誰が読んだかザ・コメディ」って感じです。元々が都々逸の「 立てば芍薬坐れば牡丹歩く姿は百合の花」から来ていますから歯切れのいい都々逸をうまいこと翻訳してみようとした努力の形跡がうかがえますね。演出の一環としてシャーロック・ホームズの一説を入れてみようかなぁとも思いましたがなんか違う、というわたくしの感性の問題で没になりました。かわいそ。
総括。今回作ってみて感じたのは私の表現力の狭さ、プラスアルファでスケジュール管理能力の低さでございました。無論限られた時間の中で精一杯の者は作ったつもりですし、確認できる限り9時間くらいのクオリティにしてはだいぶすごいものが出来上がったんじゃないかなぁと思っております。しかしちゃんと時間を作って編集したらもっとすごいものができたんじゃないかなぁと後悔が止まらないのも事実です。そもそも人様にあげる動画を一徹クオリティで作るんじゃねぇ! と突っ込まれたらそれこそおしまいなので褒められたことではないのは確かでございます。スケジュール表を差し上げた、なんて話を前々項でいたしましたが実際問題本当にスケジュール帳が必要なのはねこさんの方だったり…? とまあクオリティは90点、アイデアは40点、スケジュールは0点というのが今回の総評でございます。
ここからはメッセージ。照れくさいから英語でいい? Well, congratulations Rin! I'm sure, you'll make more GREAT FRIENDSHIPS and fly higher. I'm so happy to see the first step. Besides, you invited me as a guest! It's more honor for me. If you need cool video, plz send me mess(殴. Anyway, I pray that you enjoy your Vtuber activate! Much love from Neko-san