「〇〇語辞典」は、用語の解説だけでなくイラストにも力を入れているシリーズ。
この『文房具語辞典』でも、文房具はもちろん、文房具の原理や重要人物、イメージを伝えるためのイラストがたくさん登場しています。
イラストが果たす役割は書籍によってもさまざまですが、本書では原理をわかりやすく見せる役割などもあるため、描かれている内容の正確さも意識しなければなりません。
そこで本書の制作においては、著者の“文具王”高畑正幸さんを中心に、「どこにイラストが必要か」「どのようなイラストを載せるか」などを決めていきました。
いざ描く内容が決まったら、イラストレーターの小林麻美さんが資料などをもとに下描き(ラフ)→ペン入れ・着色へと進めていきますが、ここからの工程がとても大変! 例えば、「ボール径」という用語では、次のようなやりとりがありました。
最初に小林さんが下描きしたのは①。これをチェックした高畑さんから②のとおり具体的な修正指示が入ります。
この指示をもとに修正されたのが③ですが、高畑さんの再チェックでさらに正確を期するために④の修正指示が入ります。
こうしてできあがった形が⑤。そして、本書に掲載されているのがペン入れ・着色された⑥です。
すべてのイラストで何度も修正が発生したわけではもちろんありませんが、膨大な数のイラスト1つ1つに、このような高畑さんと小林さんのこだわりと工夫があふれています。
文房具に精通する文具王から「とても素晴らしい!」と太鼓判を押された文房具イラストの数々を、ぜひ本書でお楽しみください!
( https://www.seibundo-shinkosha.net/book/hobby/36170/
より引用)