少女たちの記憶を巡る物語と、遠くなつかしい音楽。 それらを声優、吉宮瑠織がひそやかに優しく綴るリーディングストーリー リラックスしてその声に、音楽に、物語に耳を澄ませてください。
■あらすじ
これがなんの話かと言えば、記憶の話であり、泡沫の話であり、 織倉千才の話であり、しかしどこまでいっても結局は、 私──東雲寧の話だ。
クラスの人気者だった織倉千才が事故で入院した。 学校で彼女と接点のなかった東雲寧だったが、 ある日、織倉千才の事故現場で運命的に彼女に再会する。 だが、その時の織倉千才には事故以前の記憶がなかった──
忘却によって突如紡がれたふたりだけの時間。 それはお互いにとってどこか居心地がよく、 密やかに時間は過ぎていく。