5体のキャラクターは全て街中に落ちているものから着想を得てデザインしました。ターゲット層が20代女性ということで甘過ぎず、尖りすぎずを目指してデザインをしました。正直、見た人全員が刺さるデザインではないと思ったので、刺さる人には深く刺さってくれるように意識しました。偏見にはなってしまいますが、バンドは世界観が大事だと思っているので世界観を崩さずを特に意識しました。
一枚目の女の子のキャラクターは、はじめ、頭身の小さな女の子でした。手に持っているクマのぬいぐるみもボロボロではなく、女の子の腕も腕があり、手につながっているというものでしたが、あまりにもインパクトが弱く、可愛すぎるデザインになったため、急遽変更しました。また、5人を並べ、全体を見た時バランスが悪かったため頭身も変更を加えました。不完全ではない状態で生まれたこのキャラクターは可愛い女の子になりたいと思っています。その願いから、小さな女の子が一般的に身につけるようなワンピースや可愛らしいクマのぬいぐるみ、可愛らしい女の子のお面を身につけ、自分も小さな女の子になれるよう日々努力しています。
二枚目のビニール袋をかぶっているキャラクターは、はじめ、紙袋をかぶっていました。デザインも今よりもっと不気味なものでした。紙袋に無造作に穴を開け、そこから人の目を縦にしたような目をしており、人によっては不快に感じるデザインだったため、改良をしました。等身が高いこのキャラクターは元々、5人の中で一番人に近い形をしており、人のような手や足、髪の毛ふぁあったのですが、5人を並べた時、一人だけものすごく異質で浮いていたので周りのキャラクターに合わせるイメージでデザインしました。生まれた時からこのキャラクターは自分の顔が受け入れられず、人の目に触れる場所では顔を隠せるようなものをかぶっていました。そのため、今もコンプレックスが抜けず、顔を隠すように生きています。また、人に親しまれるような外見になるため、人のような頭身や長い腕をマフラーのようにし、日々努力しています。
三枚目のキャラクターは原案はからほぼ変わっていませんが、原案の時点で一番デザインに時間がかかりました。5人の核となるキャラクターのため、悪目立ちをせずに他のキャラクターよりリーダーのような風格が出るよう意識しました。遊園地にいるような親しまれるキャラクター性を目指し、洋服もチープなものにしました。このキャラクターは遊園地の客寄せパンダのようなキャラクターで中には誰も入っていません。どの方向から見ても全方向顔があります。