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「本と盲目」

クレジット
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企画・制作
映像ディレクター
監督
編集
脚本
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制作ノート
『本と盲目』

 図書館で同じ本を手に取ってしまった男女から始まる物語。

誰もが恋愛の始まりとして決め つけて、物語を見る。 だが現実は物語のように決まった展開が起きることばかりではない。男女がいたとしても恋愛 関係に発展することの方が少ない。定番から始まる物語だけれど、フィクションだけれど、恋物語でない今までにみたことのない 展開が起きる映画を作る。

制作経緯

自分は恋愛映画が元々苦手だ。

多くの恋愛映画・男女がメインとなる作品では、何か二人に困難が起こり、解決することで二人の仲が深まり、恋愛関係に発展する。自分はそのような展開が、現実ではほとんど起こり得ないことを理解してからは、恋愛映画が苦手になってしまった。

物語の多くのものは、現実でもよく起こりうる事象について描く場合と、現実ではほとんど起こり得ない事象について描く場合に分かれていると考える。

ただ恋愛映画は、どちらにも属さず、どちらの要素も含んでいることがとても多い。日常に溢れる「恋愛」というテーマを中心におきながら、展開の多くは全く日常に起こり得ないことばかり起きたり、そのテーマを紡いでいく登場人物がなかなかいない人物像であったり。

自分は、ファンタジーであれば夢に心を躍らせ、現実的な物語であれば登場人物に感情移入することで作品を楽しむ。しかし恋愛映画は、なかなか夢の世界とも思えず、また感情移入をすることも難しいことが多い。だから苦手だ。苦手だから、今まで一度も恋愛を中心に扱うシナリオを書いたことがなかった。

卒業制作では、今まで挑戦したことがないことに挑戦してみようと考えた。「今までにみたことがある恋物語の定番から始まる恋愛でない、物語」これが自分のシナリオを書く上でのテーマとなった。 

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