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【LINEスタンプ】猫耳ニット帽の少年

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制作ノート
制作プロセス

初めてのLINEスタンプ制作ということで、完成までの流れを簡単にまとめました。「私の頭の中は大体こうなっているよ」というのが分かれば幸いです。

①市場調査

まずショップにある大量のスタンプから、「どういうシーンで使用するか」と「ターゲット層」を決めます。今回は、10~20代をターゲットに、日常的に使用できるスタンプを作ることに決めました。この時点で、検索に引っかかりそうなワードをどう取り入れるか考えておきます。主に流行りと定番を考えると良いかと思います。そしてLINEスタンプは8個から40個まで作ることが出来ます。しかし、せっかくなら40個入っているセットを購入したいユーザーが多いはずだと考え、40個分の案出しをしました。

ラフ1

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ラフ2

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②案出し40個分の案出しは大変!と思うかもしれませんが、普段使用しているスタンプを見ていると案外すぐに40案浮かぶものです。

ここでのポイントは、「いきなりイラストに起こさないこと」と「キャラクターに要素を与えること」です。

「いきなりイラストに起こさない」とは、どんなシーンのスタンプを作るかまず文字にするということです。文字にすることで、下描きの時点で似通った表現になりつまづきそうなものを省いていくことができます。

「キャラクターに要素を与える」ことの重要さは下描きしていくと次第に理解します。私が今回大変だったなと感じるのはまさにこの部分です。1人のキャラクターで40個イラストを描こうとすると、どうしてもポーズや表情が似てきます。これを回避するために、少年というメインキャラクターに少年の猫のぬいぐるみとニット帽のアップリケの魚というサブキャラクターを足しました。単にメインを増やしてしまうより統一感が出て、あくまでもサブキャラクターとして扱うことにより、少年のキャラクター性をより深堀りすることができました。

また、日常使いができるスタンプは市場に溢れているので、差別化を図るために使用シーンが限られるものやキャラクター特有のシーンをスタンプにします。今回はオリジナリティを出したものを10分の1程度入れています。

③下描き

下描きに入る前に、キャラクターのパーツのバランス感を決めておきます。この通りに描くことを心がけすぎると絵が固くなるため参考程度に取り入れます。

ここでのポイントは描き込みすぎないことです。実際に端末で表示される大きさや40個描くことを考えると、緻密に描く必要はあまりないかなと思いました。

image

④清書

線画→ベース→陰影・光→線画色変更の順でサクサク描き上げます。各工程ごとでカラーパレットを作成して効率を上げ、さらに塗り方をパターン化することで1個にかける時間をとにかく減らしました。また、ショップでの表示時にちゃんと統一感があるか確認するため、この時点で完成した分を並べて見ていきます。進捗が目に見えるのでモチベーションの維持にも繋がりました。

⑤最終確認

描き忘れがないか何度も確認します。清書時点で完成分を並べましたが、描き忘れのチェックにも役立ちます。一枚一枚イラストを確認するより見つけやすかったです。

⑥完成

最終確認ができたら、キャンバスサイズを規定の大きさにリサイズして完成です。

こういったスタンプをご依頼する場合は、ヒアリングの際に「猫耳ニット帽のスタンプみたいな感じで〜」という文言をつけていただければ同じ雰囲気で制作いたしますのでぜひお申し付けください。

制作時間:17時間

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