『化物』の歌詞は少し前に私が書いていたもので、それに白上さんが曲をつけてくれました。ありがとうございます。
人の心臓を食べる恐ろしい存在…の葛藤を描こうと頑張りました。
人間ってみんな、友人とかそういうものを作るくせに、結局は我が身が1番なんだよなあ、と。そういう思いを書きたかった作品です。
伝わっていたら良いなあと。
私が『化物』で主人公として描いていたのは、『心臓を食べる化物』です。元ネタはなんでしたっけ。まあ怪談系ですね。
心臓食べるってなにそれかわいい!!??みたいな感じで結構気に入ってたんですが、ふと『心臓を食べるということはその人間を殺すこと』で、もし自分が心臓を食べる化け物なら、きっと自分のことを呪うんじゃないかと。
心臓を食べることで、誰かを殺してしまうならきっともう食べたくないと思うんですよね。
まあ、食べないと生きていけないんですけど。(いやでも、人間が豚や牛を食べるように化物たちにとっては心を痛めるまでもないことなのかもしれないですね)
『数キロ先に心臓が 呪いに首を絞められている』
↳自分はもう誰も殺したくないのに、食べるしかない、ということですね。心臓が目の前に(数キロ先ですが、よほど本能が主張してたんでしょうね。目の前にあるように、手を伸ばせば届くように見えていたんだと思います)ある。見ないふりをしたいのに、呪いが(本能のことです)首を絞めてくるせいで。みたいな。
『その心臓は誰のもの?』
↳一旦頭の隅が冷静になるやつですね。それと同時に耐えきれない空腹に目の前の人間が心臓に見える…みたいなやつです。もう本能のまま捕食しようとしてるのに、頭の片隅は冷え切って質問を投げかけてきている、みたいな。
『あの手の温もりがあの匂いだけが』
↳人の体温って結構印象残りますよね。あと匂いとかも第一印象を決める上で大事な役割してるらしいです。
社会への不満とかもちょっと混じってたのかもしれないです。
素敵な曲をありがとうございました。