この作品は実際にわたしが目撃した瞬間を絵にしています。Behanceや同時代ギャラリーオンラインショップで描いたいきさつを書きましたが、ここではさらに細かいことを書いていこうと思います。
スズメは人家のある所には必ずと言っていいほど生息している鳥です。逆に人気の無い山の中にはまずいません。わたしたち人間には身近な鳥類の一種です。近年では生息数が減っているという調査結果もあるようです。少なくともこれを書いている時点で、わたしの在住地でもスズメは少なくなったものの、今年も無事スズメのひなが巣立ち、親鳥の後に付いていくスズメの若鳥が見られます。
そんなスズメですが、わたしの経験だけに限って言うと、よく街路樹の根元にある生け垣や公園の隅にある茂みの下などから、いきなりひょこっと顔を出して、こちらが一瞬びっくりするという経験をよくする鳥です。それで意外とすぐに逃げず、その辺をちょんちょんと移動しながら茂みの間を見え隠れ、あまりこちらを構っている様子もなく(もちろん、一定距離は保っています)、身近な故に新鮮な発見もある鳥です。
この絵に関しては、色や画面構成はもともと目撃したことからアイデアを得たというのもあり、割と瞬時に頭の中に思い浮かびました。ので、思い浮かんだ当初から完成まで殆ど変化はありません。以前からこれは描きたい題材だと思って暖めていたものを今回かたちにした作品です。
包みキャンバスを使用したので、側面まで筆を入れています。
作品を通じて、自然界や生物の美しさやたくましさ、面白いところなどを一人でも多くの方に伝えたい、との気持ちもあって制作をしていますが、自分の画風もあり、難しさやある種の限界も感じる事があるこの頃です。そのため、最近ではまんがやスライド式の見せ方など、複数の方法を取り入れるようになりました。
自然や生物に関する事をさらに学んで、いろいろな視点から活動に繋げたいと思っています。