大学の課題小説で制作した作品。課題条件は、①キャンプ場で2人の男と1人の女が焚き火を囲んで話している。②誰かが「綺麗ですね」と言って始まる。綺麗ですね、という言葉から連想できるジャンルは恋愛。そこから男と女、性別の点に着目し出来上がった小説。
書き終えて読み返してから、主人公がなかなか酷い目にあっていると感じた。けじめをつけるつもりで来たキャンプで、好きな人が夜にあんなことをしていたら普通の人は、少なくとも私なら泣くと思う。恋愛をしたことはないが、主人公のメンタルが強いことは解る。最後のシーンは、主人公なりのけじめのつけ方だったのだろう。あのとき主人公が何を思っていたのか、切ないのか苦しいのか、吹っ切れていたのか。詳しいことは作者の私にも解らない。ただ、主人公は幸せな道を歩んでほしいと願う。