自主制作としては8作目のZINEです。「大きな枠組みや制度と紐づけて語られやすいケアという行為や営みを、縫いぐるみやネイル、本屋、編み物などの視点から改めて見つめ直しながら、ケアにまつわる慣習や規範、カテゴリー等を問い直し、脱中心化する(=「クィアする」)ことを目指す」をテーマとしています。
縫いぐるみ作家による漫画エッセイや、セーファースペースを目指す本屋同士の対談、パンク・アナキズムからケアについて考えるエッセイ、「ネイルしながらケアについて話してみた」イベントのレポなどを収録し、「する/されるといった関係性に依拠しないケア」や、「ゆるく磁場的に発生するケア」についてなど、個別具体的な営みや実践を丁寧に観察し言語化しながら、よりオルタナティブでフラットな目線からケアを考えた内容となっています。
装丁は、ケアにまつわる読み物としてはこれまでにないような異質な感じを出すために、「アスカの銀」という銀色の厚紙を表紙とし、余白を大きくとってできるだけ紙の質感を感じられるようなデザインとしました。銀色の表紙が鏡のような役割を担って、周辺環境によって様々な表情を見せてくれるところが気に入っています。
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ケアをクィアする
編集発行:本屋メガホン
デザイン:和田拓海 (本屋メガホン)
印刷:イニュニック (表紙:アスカの銀 23.5kg / 本文:オペラホワイトマックス 73kg)
判型:W130×H168 / 126ページ / 無線綴じ
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◎下記リンクから購入も可能です
https://booksmegafon.stores.jp/items/68070aeabfb5fa0e9e9ff557
