テーマ:「静謐(せいひつ)と躍動」
日本的なリズムと情景を、落ち着きのある色彩と構成で表現。
力強い太鼓の響きや、石蟹の山々・川・伝統行事の息づかいを、**「静けさの中にある生命感」**として可視化しました。
- カラー:
メインカラーには**深藍(こいあい)**を採用。夜の山間に響く太鼓の音をイメージ。
金箔調の文字色を合わせ、格式と荘厳さを演出。
- フォント:
タイトル「石蟹音頭」は、手書きの筆文字風フォントを使用。
土地の力強さと、人々の温かみを感じさせるように配置。
英字表記「ISHIGA ONDO」は対照的にモダンなサンセリフ体を採用し、海外発信も意識。
- モチーフ:
背景には「水の流れ」を象徴する青海波(せいがいは)文様をアレンジ。
石蟹地区を流れる清流や、自然とともに生きる文化を象徴する模様とした。
ジャケットデザイン構成
表面(Front)
- 太鼓の線画イラストを中心に配置。
線の繊細さと余白の美しさで、音の余韻と静けさを表現。
- タイトルを中心に大きく置き、和の力強さを印象付ける構成。
- 全体に“重厚で静かな存在感”を持たせ、地域の誇りを感じるデザインに。
裏面(Back)
- 岡山県地図に石蟹地区をマーキングし、**「土地とのつながり」**を可視化。
- 歌詞全体を読みやすい縦組みで配置し、和文タイポグラフィの美しさを重視。
- 模様は前面と統一しつつも、金と藍のコントラストで立体感を演出。
CD盤面
- ジャケットと同一トーンで統一し、作品全体の一体感を強調。
- タイトルをセンターに配置し、音楽作品としての品格を持たせた。
デザイン上のポイント
- 伝統 × 現代のバランス:
古典文様や筆文字と、ミニマルな余白・タイポ構成を組み合わせ、時代を超えるデザインに。
- 地域の誇りの可視化:
石蟹という地名をモチーフにした地図と装飾で、ローカルアイデンティティを強調。
- 触感的デザイン:
実際の印刷を想定し、マット調の用紙と金箔風印刷を想定した質感設計を行った。