鹿児島ラーメンへの関心を背景に、鹿児島ラーメンをテーマとしたZINEを自主制作しました。本作品群は、その挿絵として描いたイラストレーションです。
同じ「ラーメン」というモチーフで複数点を制作するにあたり、形状や構図が単調にならないよう注意しつつ、各杯が持つ個性を視覚的に伝えることを重視しました。特に、ラーメンを深く知る人ほど違いを楽しめるよう、いわゆる“オタク的視点”での描き分けを意識しています。
ラーメン皿の柄や器の厚み、スープの濁りや油の層・複数の味が混ざり合った色味の変化などを丁寧に観察し、奥行きも感じさせるような色設計で表現しました。また、煮卵の艶、焼きネギの焦げ、山盛りのモヤシの量感など、具材ごとの質感や存在感を描き分けることで、それぞれのラーメンの印象が伝わるよう工夫しています。
一杯一杯のラーメンを「情報量のあるモチーフ」として捉え、味や香りまで想像できるような描写を目指しました。テーマを限定した中でも、観察力と描写の幅を示すことを意識した作品群です。
