ファンタジー感のハイ・ローとともに時代設定が含まれる作品への応募とのことで、「日本中世」の「ローファンタジー」に当てはまるような、日本画画工モチーフのキャラクターをデザインしました。
ファンタジーということで、「描いたものが動き出す絵描き」という想定でのキャラクターが面白いかなと考え、方向性を定めました。
狩野派の派手好きな要素を、メッシュ入りの派手色な髪型で表現し、狩野永徳の代表作《唐獅子図屏風》に描写される唐獅子を着物の模様に取り入れました。
背景の金屏風は永徳作《檜図屏風》、手前の鶴は狩野安信作《松竹に群鶴図屏風》のものを参考にしています。
背景のすやり霞状の模様、金から黒の大きな筆のストロークで画面の空白を埋めつつ、日本らしさを演出しました。