『見えない力　内なる木』〜支配されない生き方を目指して〜

主題としたモラル・ハラスメントとは、「目に見えない言葉や態度による精神的暴力」のことです。相手を深く傷付けかねない「言葉」というツールや、相手に示す「態度」が持つ意味や危険性、相手への思いやりや気遣いの大切さなど、モラハラの当事者だからこそ分かること、気づいたことを作品に落とし込み

私は手先が器用で、細かな作業が得意です。そのため、この作品においても切り絵などの小さなパーツの製作に役立ちました。 その他にも、製本作業においては、紙を切る際に1mmの狂いもない正確さが、貼る際には満遍なく糊が行き届き余分にはみ出た分だけ取り除く器用さが必要となるため、そうした作業

この作品の制作期間では、様々な困難がありました。例えば、何度も提出とブラッシュアップを繰り返すことになり、その度に一から作り直し、毎日制作し続けました。自分が納得できる作品を作り上げたいという思いもあり、展示が始まる直前までより良い形へと試行錯誤していました。 制作期間中、望んだ特

卒業研究として制作したこの冊子は、自ら準備・設営・撤去を行い、「令和3年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展」にて展示を行いました。 展示について考えた際、モラル・ハラスメントのネガティブなイメージがそのまま届いてしまっては、モラハラ自体への恐怖感や嫌悪感のみが伝わってしまったり、