1. F50号 油彩 (2017)
大学入学後初めて描いた作品。おしゃれに目覚め、化粧を覚え、自分を着飾るようになった頃。社会人と接することが多くなり、建前だらけの生活にうんざりし、ありのままの自分を見せたい、一皮剥けたいといった思いをのせた作品。
2〜3. F50号 アクリル、油彩 (2020)
卒業制作に描いた連作。大学に行くことができない自身と向き合い、同級生や社会に対する劣等感を描いた。傘をさしている女性の絵は、外界に出ても刺激から身を守り、現実を直視できない自分自身を。トロンボーンのある絵は、外界に出ないことで安堵するも、本当は外に出て自身のことを認めて欲しいという気持ちを描いた。
4.F50号 アクリル、油彩 (2020)
前述の卒業制作に影響を与えた作品。卒業に向け、自身の作品傾向を固めていかなければならなかった頃に、コロナ禍となり、自宅でじっくり自分と向き合いながら描いた。他人と接したり、社会と接したりすることへの恐怖感を描いた。
5. F130号 アクリル (2018)
どんな作品を描きたいのかわからなくなった頃に描いた作品。自画像を、自分以外をモチーフに描くことを考え始めた。蛾と蝶をモチーフに画面を縦に割り、それぞれ自身の内気でマイノリティーな部分と、社交性のあるマジョリティーな部分の象徴として自身の二面性を描いた。