南三陸の及善蒲鉾店さんから発送用の商品箱イラストのご依頼を受けました。
「茶色のクラフトボックスを開いたとき、中からフルカラーのイラストが現れたらオッ!となると思って。」と、新型ウィルスの蔓延で沈みがちな雰囲気をパッと明るくするようなイラストをご希望でした。
東日本大震災の大きな被害を受けた南三陸町は、周辺の開発が徐々に進んでいます。及善蒲鉾店さんは街の中心部になる「さんさん商店街」の中にあり周囲は豊かな自然に囲まれています。
これをなんとかイラストに取り込めないか考え、南三陸町の地形をベースにしたイラストを箱の展開図に合わせて配置しました。海岸沿いには「神割崎」という岩が割れたように見える景勝地があります。内フラップ部分の左右に岩の割れ目のイラストを置き、箱を畳むときに神割崎がそこから割けるイメージにしました。
両側面には田束山のツツジの花と、疫病撃退の願いを込めて「アマビエ」を※「旅するかまぼこ」のキャラクタートトちゃんと同じテイストのイラストで描いて向かい合わせに。
蓋を開けたらまずお目見えするのは海からやってきた七福神の恵比寿様に扮した社長の姿(これはリクエストです)、魚籠から釣った魚をばら撒くと大判小判に混じって黄金色の銘品ささかまぼこが!宝船に一緒に乗っているのは南三陸のマスコット「オクトパス君」と「モアイ像」です。
縁起よく、元気よく。
ご当地アイテム満載の箱イラストにしました。
同じイラストを箱屋さんのデザイナーさんに編集していただきネコポスサイズ箱になりました。(写真一番下)
※写真の箱は試作時のものです