当初は同好で楽しんでいる企画に自身も参加したく、まずキャラクターデザインを考えました。テンプレート表に則ってキャラをお越しおおまかな話の筋も考えてたと思います。

当時はまだPixiv内で小説カテゴリが充実していませんでした。
当時の自分にとっての創作は物語を紡ぐ物書きとしての創作、絵はそれを具象化する一手段に過ぎませんでした。
この同好の企画主が描く漫画に影響を受け、他の同好たちもおのれの思い描く話を『漫画
』というカタチで表現していました。
そこで自分も漫画を描こうと思い立ったのですが、拙いネームを描いただけで終わり、というよりも絵に時間を費やすよりも先の話を描きたくて仕方がなかったので雑なネームだけがたまっていきそのまま勢いで投稿していました。
ふと振り返ってさすがにもう少し見栄えをよくしたい、その程度の画力はある。
ないのはやる気と根気だけ、特に後者は自分にとって何よりも欠けているものでそれは今もあまり変わっていません。
幸い長く眠らせていたネームがあったので一コマずつ丁寧に描き起こす作業だけだったのですがデジタルツールを使いこなせない自分はデジタル作画に挑戦するも断念。
紆余曲折ありアナログの鉛筆描き(シャープペンシル)で作画に臨みました。
俗にいう『下描き』を描き上げ、それがこの作品なのですが
清書、ペン入れ、仕上げといった作業のノウハウもなければ当時自分の中にその意義がありませんでした。
自分で考え、自分で描いた物語がカタチを得た。
それがこの作品がこの状態でいまある理由です。
