2004年に誕生した日本酒『結人』は、今も時代にあわせた味わいに変化し続けています。それはいつの時代も初めて日本酒を飲む人に寄り添う想いから。
結人の販売に至るまでの蔵元ご兄弟の苦悩と、挑戦し続けた軌跡、そして結人に込めた想いを伝え、結人、ひいては日本酒に興味を持っていただくことを目的として制作致しました。
ターゲットは日本酒に興味を持ち始めた若年層としています。導入部分はダイジェストにして今までの日本酒とは違うことを伝え、本編を見たくなるようなコピーを考えました。
蔵元ご兄弟のインタビューは軌跡を時系列に並べました。マイナスイメージから始まり、プラスへ展開、そして後半は盛り上がるような構成としています。また、インタビューにおいてはなるべく専門用語を使わず、日本酒に詳しくない人でもわかりやすい言葉を選んで話していただきました。
結人の味わいが時代とともに変わり続けることから、エンディングでは流行に敏感な若者に刺さるコピーを意識しております。
撮影は3名で行いました。事前に半日ほど作業の下見をさせていただき、大きく3日に分けて撮影しております。
◇1日目 仕込み作業と酒瓶の撮影
◇2日目 インタビュー撮影
◇3日目 お酒を搾る作業の撮影
その後、編集を進めるにあたり不足していたお酒の撮影を別途行いました。
日本酒というと静かなBGMに重厚感のある映像を多く目にします。黒い背景に透明なお酒といったような。このイメージが日本酒っぽさを表現していると思います。
蔵元はこの印象を変えたいという想いを持っておりました。『結人』の味わいには華やかさがあり、日本酒っぽさを感じさせない印象があります。日本酒でありながら日本酒と違う、それを表現するため白を基調とした編集を心掛け、BGMも明るい曲調を選定しました。
インタビューの前半はインサートを多く入れて飽きさせないことを意識しています。後半にいくにつれてインタビューに引き込めるようにカットを調整してテンポよく構成し、インサートを減らしております。
また、BGMのタイミングにカットをあわせることでシーンの切り替わりがスムーズで、さらにテンポの良い印象を与えています。
見終わった人が結人を、日本酒を飲みたくなる、そんな気持ちになっていただけることを目標として全体を仕上げました。