以前作成をしたMKSコンサルティング様からのご紹介により、発注をいただきました。
こちらのデザインに至った経緯をご紹介します。
かねてよりコンサルティング系というと「青」などのイメージが強く、信頼性を強調したデザインや色味が印象として残ります。
今回のクライアントさんは、幅広くコンサルティングを副業で行っているということをヒヤリング時にお聞きしました。
ヒヤリングのとき、本業の事、そして本業の資料作成時によく使われている色や「どういう印象に見られたいのか?」などなどを余談を含めて聞きました。そして、以下のキーワードを引き出しました。
「コンサルティング✕やさしさ✕多様性」
本来、ロゴの色などは多様な色作ることが難しいとされていましたが、その禁忌をあえて破り、多様性をしっかりとアピールをし、「どういうジャンルでもご相談ください」という気持ちで作成をしました。
今回はヒヤリング時にも、色についても「優しい色味」を希望されてました。そこで、PCCSのトーンの中でも「sf(ソフトトーン)」を用いメインカラーの穏やかな緑、青(紫にも似てますが)、赤よりのピンクにしました。
配色のすべては和色をベースに決めました。理由としては、なるべく、やさしく、穏やかなデザインを表現したかったのもあります。ただ、候補として洋色ベースでもソフトトーンの色味がありましたが、最終的には和色ベースが先方のイメージにしっくりときてたという喜びの声も頂いております。
また文字色も、黒色に近い緑を使用しました。黒色でも、キーカーラーを混ぜた色を使用することで、親和性を図ることを目的にしています。
こちらも「やさしさ」を主体としたフォントとしてUDタイプのフォントを2つ使用しました。
・ロゴ→「やさしさ✕親しみやすさ」を主体としたUD丸ゴシック
・本文→「信頼性✕よみやすさ」を追求するため、UD角ゴシック
本文についてもUD丸ゴシックを使用を検討しましたが、逆に幼稚過ぎる事がデザイン時に分かり、あえてUD角ゴシックにし、フォントでアクセントを取りました。
Webサイトの依頼が来た場合は、これらをベースにWebフォントでどう言う風にフォントを選択するかが課題になるかもしれません。
紙はあえて落ち着きを出すためにマットコートとし、仕上がりは全体的に落ち着きのあるやさしさのある名刺として納品となりました。
今回は先方にも名刺部分も住所と電話番号以外をマスキングした状態でのポートフォリオの掲載も許可を頂いたので、画像の様にしております。
前回のMKSコンサルティング様とは違い、今回はコンサルティングでもあまり使わない色味を選定しましたが、個人的にもビジネス名刺でも色とフォントの選び方でここまで、やさしさと多様性などを追求できるのかというので、作成した本人も驚きました。
また、先方様もこのデザインで喜んでいただけたことも、いい経験となりました。