群馬建水様から新卒採用の動画を作りたいというお話をいただく中で、メインの社長インタビューの他に、社員様のインタビューもしてほしいとお話をいただきました。
群馬建水様では女性や外国人の職人も多く働かれており、多様性を強調したいということから、トランスジェンダーの古参社員お二人にインタビューをしたいとのこと。インタビュアーは社長自らしていただけるということで、古参社員お二人と社長の3名の撮影をするという内容でスタートしました。
社長の意向から、フリーでフランクに、いつも話している雰囲気にしたいということでしたので、インタビュー内容も含めて社長にお任せすることになりました。
新卒採用を目的とするためには最低限含めておいてほしい内容はあります。先に予定していた社長インタビューのための準備として、新卒入社された社員様ご自身の就職活動について教えていただくためにヒアリングを実施しておりました。その中からポイントを拾い出し、インタビューで聞いてほしい内容を箇条書きにして社長にお渡ししました。

撮影の前日に社長からご連絡をいただきました。その内容は、古参社員のお二人だけでなく他の社員にもインタビューしたいというお話でした。
撮影場所は群馬建水様社内の打合せスペースです。古参社員お二人と社長の対談形式の画角を準備しておりましたので、どのような形で何名撮影するかにより対応を変えなければなりません。ある程度の想定をしつつも、当日の現場状況により臨機応変に対応する必要があることを撮影スタッフと情報共有して撮影にのぞみます。
インタビューの対象となる社員様は職人さんですので、日中の業務を終えて夕方会社に戻られます。その時間にあわせて撮影準備を終えたころ、新卒社員の方々へインタビューすることが決定しました。
新卒社員の方々が社長からインタビューをされるとなると緊張してしまうとのことから、インタビュアーは私にご依頼いただきました。とはいえ新卒社員の方々の中には私と初対面の方もいらっしゃいます。多くのカメラと照明を向けられ、撮影スタッフに囲まれるというあまり経験しない環境に加えて、よく知らない私からのインタビュー。いずれにしても緊張は避けられません。なるべく笑顔で接することを心掛け「編集で何とでもするので、言葉につまってもまったく気にしなくて大丈夫です」というお声がけをしながら撮影させていただきました。
次に古参社員のお二人の撮影です。お二人もとても緊張されていました。緊張をやわらげるため、社長もお二人の笑顔を引き出すようにお話しを進めていただきました。それもあって、社長がしゃべりすぎてしまうという場面がちらほら。結果的にそれがうまくお二人との関係性と会社の雰囲気を表現することになったと思います。
撮影時の緊張感をなるべく表現しないように編集する必要がありました。緊張感は、ときに「言わされている感」として表れてしまいます。この対応として目線が下向きになっている部分をできる限りカットしました。これにより自信がないような雰囲気も薄まり、より自分の意志で話している印象になります。
新卒社員の皆様については、撮影時にじっくり時間をかけて自分の言葉を絞り出していただきましたので、これをしっかり伝えられるように意識して編集しました。
古参社員のお二人のインタビューは、社長との関係性、会社の雰囲気を全面的に伝える内容にしております。後半の編集は少々遊ばせていただきましたが、これも会社のフランクな雰囲気を表現することにつなげられたと思います。