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追憶2021.10

クレジット
追憶2021.10-1
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制作ノート
「追憶」で表現したかったこと

夕陽を通して得た、個として生じる痛みや苦しみを忘れられる瞬間と心の痛みに覆い被さるような感動を絵として表現を試みたのが「追憶」という作品です。

この作品で表現したかったことは現在も制作の動機になっています。

人間という枠組みからの逸脱感と、夕暮れの空間の美しさに圧倒された経験が、自身が現在まで夕景を描く理由の一つです。

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空を覆い尽くすオレンジの夕陽の圧倒感、地上の街や山や海や自分自身に落ちる青い影の空間にいることで生じた自身の心の動きを描いた。

地上が青い影一色になり、それぞれの個の輪郭を失い地上全体が一体となる瞬間に、人間という枠から離れられたような気がして、人由来の苦しみや痛みを、その時だけ忘れることができた。心の傷や痛みの消失はないが、鎮痛剤の役割を担っていた。

上空を覆い尽くす夕陽から夜へ移ろいでいく様は地上にいる全てはそれに干渉できないと同時に地上のすべては太陽の下では等しい存在なのだと思わされた。そして夕陽の力強い美しさ圧倒感に感動させられた。

空が完全に夜に移り変わるまでのほんのひとときだけ、感動が心を覆い被さって心の痛みが鈍麻したように感じた。

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水彩をベースに塗り、その上からボールペンで描いてます。画面の端から端までびっしりと。

色のグラデをボールペンで表現しようと挑戦しました。

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