ラフでは全身のバランスをしっかり取りながらざっくりと服のアイデアや紙のなびき方を考えます。今回は上半身を後ろに反って、正面を見据えた構図としました。
下書きでは服のデザインを詰めながら必要な線を絞っていきます。ここでなんとなくの陰影のイメージを膨らませておきます。
下書きを元に線画を描いていきます。線の強弱を付けながら実線を定めていきます。ラフ、下書き、線画は全てベクターレイヤーを使っています。
ラスターレイヤーを重ね、色を入れていきます。髪の毛は細かく線を入れることで艶感を出しています。黒目は手書きのカケアミで陰影を表現しました。光が当たる部分はあらかじめ線を引き、そこを避けて黒を入れていきます。そのあとホワイトで光を表現していきます。
トップスとボトムスで違う素材感を出したかったので、ホワイトの入れ方を変えています。トップスは線で光を表現していますが、ボトムスはカケアミをホワイトで使い素材のザラザラ感を出してみました。
肌部分はまったく陰影を入れていません。服や髪とメリハリをつけ、かわいい顔や柔肌を際立たせるためです。これは描き方を変えても貫いていることです。