彼あるいは彼女のconflict/conflate

潜入物でTS物で人外娘物。 コンセプトは「反転反転また反転」、「人とは、怪物とは」 前作が設定的に目立った部分がなかったので逆に強烈な設定を中心に話を作ろうとしたのが本作。 自分が持っているネタの中でニッチかつ根強いファン層がいて、なおかつ食い合わせがいいものを組み合わせた。潜入物になったのは二つのジャンルのハブとしてオーソドックスなものが一つ欲しかったため。 構成としては、命令を受けて学園に転校するというごく標準的な導入から退魔物の展開を意識しつつ徐々に反転していくという流れ。 意識した部分は魔物が怪奇現象的な存在ではなく血肉を持った生物であり、この世界の住人であるという点。具体的には実際の歴史との繋がりや生活を描くことによりマジックリアリズム的な味が出るように努めた。 強い設定二つを中心に据えた作品であるためそれぞれの設定のどの部分を伸ばしどの部分を切るかの取捨選択が難しく、脇道に逸れやすかったのが特に苦慮した部分。