この作品を描く切っ掛けは、ボーカロイド界隈のジャケットに対して懐疑心を抱いていた事が切っ掛けになります。
店舗やネット通販で見かけるジャケットは、ごちゃっとしている、くすんだ印象がありボーカルの印象と違い透明感がない、書き込みで頑張った感を出すことでの付加価値をつける様な発想、ぱっと見で音楽CDなのかキャラボイスCDなのか分かりづらい等
音楽をよく聴く立場から色々と考え、 それを透明感があり、楽しそうな雰囲気、ノリが良さそうな雰囲気、それで居て音楽はしっかりやっていると言う情報、それらを全て込めたジャケット風なイラストを仕上げてみようと言うのが制作の軸となっています。
この書き方は馴染みの無い人が多い新しさのある書き方であり、デザイナーを含め多くの人に取っては単に直感で描いた『アート』と言われるかも知れない物の、私自身が感じた問題点を解決する理論から導かれた新しい表現方法であり、それだからこそこれから先の時代の象徴でもある『初音ミク』にはこれ以上に無く相応しい表現だと考えて居ます。