HO4を買った姫(キャロル)と、仕えている商人(ギムレット)のセリフです。
▮初めてHO4をロンドン塔に連れてきた
「……ほんとにこの人が、あたしを守ってくれるの?」
「別の国の奴隷を買うならまだしも、貴方のおこづかい程度でロンドンの人間を買うのは、これが限界でしょう。これでもかなり安く交渉を済ませたんですよ。値の割には上等かと」
「ふぅん、……?」
▮HO4へ姫(キャロル)からの挨拶
「ごきげんよう。あたしはキャロルっていうのよ。よろしくね」
「あたしね、初めて自分のお金でお買い物したの!凄いでしょう?」
「(HO4 のフルネーム)…名前が難しいわ、なんて呼んだらいいかしら?」
「じゃあ HO4 って呼ぶわね!」
「そうね、最初に…ちょっと臭うわ。お風呂入ってきて?」
▮商人(ギムレット)から姫の紹介
「こちらが先ほども申し上げました通り、HO4の購入者、そして国王様の息子の娘である、エリザベス・キャロライン嬢です。HO4、まだ彼女は齢 5 歳であります、貧民街での下品な言葉遣い等は慎んでくださいね」
「お子様じゃないもの、立派なレディなのよ!お買い物したもの」
「はいはい、立派なレディですね」
「もう!」
▮5話 キャロル クライマックス闇堕ち直前
「……そうよね、HO4はあたしの騎士だものね!ずっと一緒、守ってくれるわよね」
「HO4。あたしね、貴方のことが大好きよ。だからね、ねぇ、あたしがお姫様でも化け物でも、ずっと一緒にいてくれるでしょう?」
「HO4、あたしの騎士。ずっと一緒って、言ったよね……?」
▮エンディング
ラスボスとして倒された姫(キャロル)を
ロンドン塔(監獄塔)で看取る
「...あたしね。ギムレットに聞いたことがあるの。もしこのままロンドンの街がおかしくなっちゃったら、どうなっちゃうのかしらって」
「ギムレットは、何も変わらないって言ったの」
「今までの歴史通り、何度も戦争をして、街だって橋だって壊されて、でもきっと時間をかけて街は元通りになるんだって、難しい話をしてくれたわ」
「でもね、あたしはそうは思わないの。よーく見てみるとそうでもないの。絶対に変わってるの」
「住んでいる人、洋服や食べ物、おうちも馬車もお金も全部そう。街も人も、少しだけ変わってる、変わってくの」
「HO4 を見てると猶更そう思うわ!あなた、最初に来た時のみずほらしさが全くないもの!凛々しくて、とても素敵」
「だからね、変われないものはどうなるかわかるでしょう?取り残されるのよ。置いて行かれる。時間は進んでく」
「あたし、もう10歳だったのね。ロンドン塔から見る景色も、目線も変わらないから、あんまり気にしたことなかったの…」
監獄塔のお姫様が、貴方の時間に追いつくことはない。
「HO4」
「あたしの、あたしだけの騎士」
「あたしが監獄塔で眠るまで、ずっと一緒にいてね」
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