【エッセイ】子どもを産むも、産まぬも｜池田あゆ里＠インタビューライター｜note

子どもを産んだ人と、そうでない人の境界線はあるのだろうか。 妊娠、出産について心の準備真っ最中のわたしは、この問いに敏感だ。 「産んでないあなたには、母親の気持ちはわからない」 そう言われたことがある。ここだけ切り取るとなかなか差別的な言葉だ。だが事実ではある。その体験をしたことがないのだから、本当のところはわからないし、大変さもやってみないことにはわからない。 ただ、わたしは言いたい。 「母親になったら、女性は変わらねばならないのか？」 産んでも産まなくても、わたしはわたしである。生まれ変わるわけではない。それなのに、産んだ者とそうでない者の境界線を引きたがる人が