お題の「げんせき」を“裏側に光(可能性)を秘める「職人の原石達」”という風に解釈しました。
物作りに携わる方は強いこだわり(=職人気質)を持っている方が多いと思っています。
その「げんせき」達は表面はまだ色がついておらず(技術的に磨かれていない)が、その裏面にはたくさんの可能性(虹色の光)を秘めていると思い、それを作字で表現したいと思いました。
「げんせき」の文字を漢字にした理由は、職人という点を強調したかった事、職人の技が光る文字作成といえば、「ひげ文字」を思い浮かべ、漢字で表現する事が適任と判断しました。
ひげ文字をそのまま描くでは、コンセプトを表現するのは難しいと考え、そこから着想を得て、輝きを放つ光跡と職人の“筆の乗った”勢いを表す、弓なりの軌道、そして表裏で異なる色の表現を組み合わせた、作字を行いました。
【見てほしいポイント】
この作字は「面」だけでなく、「線」のみでも構成されており、違った一面が見れます。これは様々な原石達の一面や感情を表現しております。 数多の原石達が集合し、輝きを放っている様子を表現する為、粒子状のブラシを使用致しました。
※ 以下様々なデザインを用意し、原石達の持つ多様な一面を表現しました。
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1枚目/「新規キャンバスの作成」
真っ白なキャンバスにこれからどんな作品を描こうかという原石達のワクワクを表現しました。ワクワク感を出す為配色はカラフルにしました。
【ターゲット】 新人発掘オーディションや、学生さん向けのコンペの募集ビジュアルに使って頂けると嬉しいなと思います。 --------------
2枚目/「野心」
1枚目の対として、キラキラ輝かしい想いの裏に、「もっと上手になりたい…!」という原石達の野心を暗闇の中でぴかっとひかる、光の軌跡に見立て作字致しました。
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3枚目/「まつり」
ひげ文字自体が華やかな祭りの席や祝い事に用いられるとの事で、日本伝統の紅白の配色にし、喜びの感情を表現しました。
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4・5枚目/文字組例
各投稿の文字のみのバージョンです。 横組文字は不要かと思いますが、もし広告などで使用する場合、横に組んでも違和感が無いよう、作字致しました。