京都「月の桂」に教わった、文化と寄り添う日本酒 (関友美の日本酒コラム)|関友美 / 日本酒のひと
京都・伏見は、言わずと知れた酒どころです。1594年の伏見城造営に伴い、都市が発展し、酒造業も成長しました。京都市内から多くの酒造業者が伏見に移り、灘(兵庫県)に次ぐ二大酒どころへ成長しました。1657年には83軒の酒蔵が伏見にあった記録も残っています。現在も豊富な地下水があり、20以上の酒蔵が存在しています。 増田德兵衞商店の軒先に吊るされた古い形式の?杉林 今年3月、私は伏見の「増田德兵衞商店」を取材で訪れました。「月(つき)の桂(かつら)」という日本酒を製造するこの老舗酒蔵は、1675年に創業し、来年で350周年を迎えます。1964年に日本初の「にごり酒」をリリースしたことで有名
https://note.com/sekitomomi/n/ne7e9fadf8b54