夏、サミット松陰神社前店のフルーツコーナーで|鷲尾 諒太郎
友人たちとの旅行の帰り。高速道路を東京に向け走る。深夜になり、ドライバーであるぼく以外が寝静まり、流していたBGMの音量を絞る。静かになった車内で一人、フロントガラスを前から後ろへ流れていく照明灯の光を見送る。 やがて、少しの疲れを覚える。誰の同意を得る必要もない。ゆるやかに減速し、ウインカーをあげ、左側に伸びる道に入る。 そこは、小さなパーキングエリア。停車している車はほとんど無く、室内のかわいらしいお土産屋さんも閉まっている。長時間の運転に疲れたのだろう、うつろな表情でフードコートの椅子に腰掛けるトラックドライバーらしき人。家族旅行の帰り、家族は車内で眠ってしまったのだろう、一
https://note.com/ryotaro_washio/n/n6f0996b52507