文化人類学の古典『野生の思考』から考える、合理的思考にとらわれすぎない経営論|安斎勇樹
私はこれまで、「軍事的世界観から冒険的世界観へ」というスローガンを掲げて、人の可能性を活かした組織づくりや探究的なキャリアデザインについて論を重ねてきました。 冒険的世界観の組織論やキャリア論を構想する上での補助線となるのが、1960年代にフランスの文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースが発表した歴史的名著『野生の思考』と、そこで提唱されている「ブリコラージュ」という概念です。 私は、この「野生の思考」と「ブリコラージュ」的なアプローチこそが、軍事的世界観から冒険的世界観へ、傾いていた重心を取り戻す鍵になるのではないかと考えています。 そこで本記事では、学習論の視点から「野生の
https://note.com/yuki_anzai/n/n876b4dd6c301