「Co-Ed (コー・エド)」 という概念が導く未来 vol.3 Transparent
「Co-Ed (コー・エド)」 は、Maison Margiela (メゾン マルジェラ) のクリエイションの頂点に位置する 「Artisanal (アーティザナル)」 と称するオートクチュールにおいて、クリエイティブ・ディレクターの John Galliano (ジョン・ガリアーノ) が提起するアイデアや技術がプレタポルテとして具現化された男女共通のライン。メゾン独自のナンバリング・システムに加わりながらもナンバーを持たず、真っ白なラベルで区分されている。ジェンダーレスをコンセプトに掲げるが、たとえばシェアやミニマルといったワードにも置き換えられる近年のユニセックスウエアのムードとは根本から何かが違う。つながり、コミュニティ、協調すること…… 二項を対立させることなく 「Co-Ed」 がスポットを当てるのは、透明性や包含性だ。タフな時代を生きる私たちが今、持つべきものはなんだろう。「Co-Ed」 はそのアーティスティックなクリエイションのプロセスを明らかにすることで未来へと続く答えを示し、検証する。(第3回/全4回)
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