【History】 ファラベラの15年、これからの5年
今、身につけている製品をつくったのは誰だろう? と、少なくとも想像するくらいには、私たちはサステナブルファッションについて意識的になった。さらに踏み込んでアクションを起こしている人なら、その製品を構成している素材の数値、生産の過程で消費された水の量やCO2排出量、生産国の労働環境などの現状を具体的に知り、納得した上で、つかう責任を引き受けている。それが「買う」ということであり、逆にいえば、トレーサブルでないもの、環境負荷や人権課題を抱えるものは「買わない」というアクションが、ひとつのポジティブな選択肢となっている。サステナブルファッションを実現するための指標となっているSDGsのスタートからまもなく10年。ゴールまで、あと5年。ファッションを愛する私たちは、2030年の来たる未来において、どんなファッションを選び、楽しんでいるだろうか。ここでは、ラグジュアリーファッションにおけるサステナブルファッションの先駆者、Stella McCartney(ステラ マッカートニー)のアイコンバッグ 「ファラベラ」 のルーツを振り返り、未来につながるファッションについて考える回としたい。
https://fashionpost.jp/history/322750