ペンの魔法
・魔法的な雰囲気
・今回の制作について
全体的にマジカルな雰囲気で描きました。
少女が壁に落書きをすると、彼女がもつペンの先から、見ているみなさんに向かってイメージが流れ込んでいきます。
物に意識が宿ったように動き出す、といったシーンは魔法の様式的なシーンの一つかもしれません。今回描いた、ペン先から吹き出したインクやリボンテープのようなイメージたちも、少女の気を引きながら、質量感ない自由な軌道を描き移動する様子が描かれています。
↑色で心をグッと掴んでやる!とはじめに思って描いたものの……
↑とにかく色々試して
↑制作経過
今回、魔法的な雰囲気の絵を描いていたところ、色彩の魔法にからめとられてしまいました。
魅力的な色味の表現を念頭におきながら描いていたものの、カラーラフの段階で、まとまりのない色合いの印象になり、そこからは構図や物数でなんとかごまかす形になってしまいました。
結果として、絵の見せ方を色表現から迫力ある構図表現に変更して完成に至りました。
この妥協の原因は、はじめる前の段階で"魅力的な色表現"というものを大雑把にとらえ、色の塗る手順などに気を配れなかったことにあると思います。ここに色選択の説得力が生まれませんでした。
これを踏まえ、今後は段階的な制作を意識し、その中で合理的な色の選択をしていければと思います。
絵描きの杖はみんなペンです。ペンで魔法のように素敵な絵を描いている方々がたくさんいらっしゃいます。私はまず、色の魔法を習得できるよう、今後も精進し、立派な魔法使いになりたいと思います。
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さっそく3つのカラーを決めて当たりだけ描いてみました。
メインカラー:青緑、サブカラー:紫、アクセントカラー:濃橙(制作時間: 40分)
レイアウトの配色比率の考え方にならい、色味が絞られ今まで描いてきた中で、一番まとまりがあり、目を引く色合いになったかと思います。