大きな橙色の宝石を少しずつ削り食べるたびに外の景色が崩れ鮮やかな橙からさみし気な白へ染まる
その大きな宝石は琥珀糖で冬が目覚めると机の上にある。魅力的でいい香りがする甘くて飽きることのないソレは、実は役目を終えた秋である。
季節たちは役目の終わり頃、弱り結晶化し琥珀糖になり次の季節が喰らい季節が変わる。
季節たちはお互いに知ることはないし自分が何者かも知らない。
じゃあ、机の上に飾られるソレはいったい誰が?季節が巡る限り何も知ることはできない。
冬と秋の変わり目の11月をイメージして描きました
制作日:2019/07/19
制作時間:約14h