限りなく自動化した完全閉鎖型植物工場で
持続可能な近未来の農業をリアルに描く | 未来テクノロジー | Hama Tech Channel
福島県田村市の東端にある都路(みやこじ)地区。東日本大震災と原発事故で避難区域となり、一時は地区の住民がゼロになったこの地で、2020年12月、巨大な野菜工場が稼働を開始した。運営するのは株式会社A-Plus(エープラス)。理想の植物工場をつくりたいと考える沼上社長の思いと、地域農業再生の突破口を探す田村市の熱意がマッチして誕生した。ここで行われているのは、単なる屋内の水耕栽培ではない。ここは世界初という自動搬送システムをはじめ、定植から収穫、包装までを専用に開発されたロボットが行う最先端技術の粋を集めた完全閉鎖型植物工場なのだ。その構内はまさに近未来を思わせ、農業を取り巻く環境が厳しい日本で、ロボットやAIを駆使した省力化・自動化は農業の将来にとって救世主となりうることを予感させる。また、「若い人が魅力を感じる新しい農業の形をつくりたい」と話す沼上社長は、工場で蓄積したデータを活用して現行栽培の支援も計画している。ここを拠点にどんな農業の未来が展開していくのか、これまでの取組や今後の展望をうかがった。
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