書籍詳細 - コミックばかり読まないで|イースト・プレス
これが現代日本のルポルタージュだ。
ルポライターとは、都市の荒野を駆ける“野良犬”である。その眼の先にある種別、対象、テーマ、職業、性別、世代、有名、無名、権力、カネの有無を問わない。野良犬が追うものは、同時代の権力や制度の網からこぼれ落ちた個々の人間の本能の姿だ。
東京オリンピックの喧騒の中で、「日本のアニメやマンガは世界一」と喧伝される標語化した「クールジャパン」に潜む、半ば無意識下に既成事実化される表現規制(都条例や児童ポルノ法をめぐる表現の自由問題)、オリンピック開催による環境浄化の本質を長年の取材から、戦後日本の社会・権力の闇に照射し、鋭く抉り出す渾身の長編ノンフィクション!
昼間たかし(ひるま・たかし)
ルポライター。1975年岡山県に生まれる。県立金川高等学校を卒業後、上京。立正大学文学部史学科卒業。東京大学情報学環教育部修了。ルポライターとして様々な媒体に寄稿、取材を続ける。政治からエロまで、その取材フィールドの広さは、敬愛する元祖・ルポライターの竹中労の面影と重なる。近年『日本の特別地域 東京都足立区』をはじめとした「地域批評」シリーズを取材・執筆。東京都条例によるマンガ・アニメ・性表現規制問題を長く取材するかたわら、ゆうばり国際ファンタティック映画祭2009出品作『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』の脚本を執筆。主な著書に『日本の特別地域 東京都足立区』シリーズほかほか地域批評シリーズ。永山薫との共著作に『2007-2008 マンガ論争勃発』。『萌える名作文学ヒロイン・コレクション』等がある。
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