「肩書き」に縛られない働き方。人は誰でも「スラッシュ」である。藤岡みなみ - MIMOSA MAGAZINE(ミモザマガジン)
「肩書きはなんですか?」と聞かれるといつも困る。ひとつだけ答えるとしたら文筆家。もうひとつ増やしてラジオパーソナリティ。でも本当はあと4つか5つあって、正直に全部並べると今度は「本業はどれですか?」と聞かれてしまう。人は、だれかの人となりをつかもうとするとき、職業で判断したいものなのかもしれない。何者なのかはっきりしてくれ、と思われている気がする。
本業でいうとやはり文筆家だ。仕事量や自分が思う魂の形としてはそう。一方で、肩書きが7つあること自体がとても自分らしいとも思う。
ある時は書店の店主。店にぴったりの本を取次店に注文して、新刊がぎっしりつまったダンボールを開ける瞬間がたまらない。またある時はドキュメンタリー映画のプロデューサー。お金を集めるのは得意じゃないけれど、ノンフィクションに向き合うのはひりひりと面白い。自分たちの映画をバリアフリー化したくて、講習を受け音声ガイドディス...
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