壊れかけのzippo|まる|note
珍しく酷く酔っ払っていた 珍しく電車を乗り過ごした 耳元からFOMAREのタバコが流れて普段は名前しか聞かない駅に着いていた 僕は駅から降りてもう息白が舞うような 夏を抜け出そうとした結果 冬まで追いつきそうになった季節が終わり 冷たい風の声を感じて 冬が来たんだと実感した 終電後のホームには線路沿いの道路を見ながらタバコを吸ってる女性と何も聞こえないこの場所でガタガタと不協和音を鳴らしながら自転車をゆっくり漕いでいるおじさんが居た 『まだ宵の口 もう一軒どう?』 へへへ って笑った声が普段の音より半音上がるのが特徴的でわざと濃いめのハイボール頼んですぐ酔
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