写真家・沢渡朔インタビュー
初の写真展は大学在学中の1960年、篠山紀信と学校廊下で開催した2人展だったという。白石かずこ、寺山修司らと過ごした大学生活を経て、卒業後は日本デザインセンターに入社(ここで深瀬昌久、高梨豊、有田泰而、宇野亜喜良、横尾忠則、高橋睦郎と出会い、さらに四谷シモン、小池一子らとつながっていく)、66年には早くもフリーの写真家となっている。半世紀以上にわたるバイオグラフィーのほんの序盤、独立前の数行をなぞるだけで、名だたる顔ぶれが揃ってしまう。そんなエネルギーに満ちた時代の中から、瞬く間にトップフォトグラファーの地位に上り詰め、今なお変わらぬまなざしを女性に向け続ける写真家・沢渡朔。「昔も今も、作品もコマーシャルも、一貫してテンションが変わらないというのはすごい。俺からすると、カメラマンでなく作家だなと思う」と話すのは、ひと世代おいて同じくトップを走り続けるフォトグラファーの鈴木親。以前より交友があるという彼をインタビュアーに迎え、沢渡氏の写真の強さと魅力について改めて聞いてもらった。3月某日、沢渡朔「モトーラ世理奈」の展覧会を開催中のAKIO NAGASAWA GALLERY/AOYAMAにて。
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