本音と建前が溶け合う瞬間 西澤千央 - MIMOSA MAGAZINE(ミモザマガジン)
さみしいことにこのコラムも最終回になってしまいました。さみしい、終わらせたくないという私の気持ちがそうさせてしまうのか、何書いていいか全くわからなくなってしまった。
思えば私の人生はいつもそうです。さみしい、終わらせたくない、そして就職先もないという気持ちで大学卒業後に大学院に行ってしまったものの、何を学ぶべきかよくわからなくなってしまいなぞの2年を過ごす。
飲み会もそうです。さみしい、終わらせたくないの気持ちで必要以上に飲んでしまい、結果何しゃべったかわからなくなってしまって翌日おそるおそる「私、お金払った?」と友達にLINEをするのです。
人生にはつけるべきけじめがあります。そのけじめを交わしながら、モラトリアムをのりしろのように貼って伸ばし続けては、気づけばライターになっていました。竹内まりやは「毎日がスッペシャ〜ル」と歌いますが、私の場合毎日が執行猶予みたいなものです。何かの...
https://mimosa-mag.prudential.co.jp/_ct/17641018?o=0