引きこもりは被災地へ行った|雨琴
埃まみれのこころが落ちてきた ただ惰性で生きている。大学受験で失敗してから毎日寝て起きてネットを見るだけの日々が6年続いた。それでもそれなりに楽しいことはあるし、将来のことはどうでもいい。どうせいつかは野垂れ死ぬと思えば不安だって感じない。 ぼくはいつも通り、昼間から布団の中で眠っていた。地面が揺れていることには気づいていた。けれどすぐに治まるだろうと思った。長いな。大きいな。首都直下型かな。と考えを巡らせはしたが、とりたてて動くことはしない。引きこもり一人があわてて動いたって何もできないし変わらない。何かが落ちる音がしたが気に留めず睡魔に身を委ねた。 16時頃目が覚めてTw
https://note.com/ukin66/n/n145c3127ebc9